2日間の講習&学科試験が終われば、3日目は実技試験がまっています。
そこで、今回は「酸素欠乏・硫化水素危険作業主任技術者」技能講習についてレビューします。
実は、酸欠防止の試験の特徴として、技能講習は学科試験が合格しているかどうかは関係なく、全員受けることになります。
学科試験がダメだった時は、技能試験に合格しても「不合格」となるようです。よって、もう一度受験料を払って受けないといけません。
とは言え、不安にならなくてOK!
学科試験と同じように、先生の話をしっかり聞いておきましょう。何よりも大事なのは、「その場で覚える」つまり、暗記・暗記・暗記です!
暗記さえできれば何の問題もなく受かります。
酸素欠乏・硫化水素危険作業主任技術者技能講習の内容
技能講習は、次のような流れでした。
実技試験では、教えてくれた先生に向かって実演します。短期記憶が勝負になりますので、集中して覚えましょう。
技能講習
6名1班でそれが4班の計24名での講習でした。
これまでは10名1班でしたが、新型コロナウイルスの観点から蜜を避けるためだそうです。
人数が少ない分、これまでより試験が早く終わることを考えれば良いですね!
余談ですが、男女比は男:女=9:1でした。
酸欠や硫化水素中毒の危険があるような現場に、女性はまだまだ少ないんだな~と実感。
1日の流れ
午前中は、前半後半に別れて各班でそれぞれ酸欠測定と硫化水素測定を学び、途中で交代します。
これを途中で入れ替えます。
ですので、酸欠担当の先生と、硫化水素担当の先生がそれぞれ2名ずつ担当します。
先生に教えてもらう時間はたったの1時間…!1時間後には実技試験がすぐに始まります…。
午後は、心肺蘇生法を学び、実技試験にのぞみます。
こちらの試験も先生に実演するスタイルです。
酸素・硫化水素測定の技能講習・実技試験でやること
実技講習はA4両面コピー用紙サイズに、このような内容が記載されています。この内容に沿って講習・試験が行われます。
内容は手順通りに測定をしながら、紙に書かれた「セリフ」を手順書通りに声に出します。
セリフを覚えるのは苦労したな〜
もし試験でセリフをド忘れしても、先生が助けてくれるので安心しましょう。
例えば、酸素濃度測定において「23%以上なので酸素センサよし。」というセリフがあります。
これを「23%より大きいので…」と言った方がいました。
先生は「23%“より大きい”でいいんだっけ?」とまるで”誘導尋問“状態(笑)
とは言え、覚えるに越したことはないです。暗記を頑張りましょう。
酸素濃度測定方法と測定器の取り扱い
点検から測定、後始末までの一連の流れを実演します。
その実演とセリフをきちんと言えればOK。カンタンに流れを書きます。
このセリフを覚えて言うだけ!
※試験会場によってはセリフが違うことがあります。当日配布される紙を覚えてください。ここでは「こんなセリフを言うのか〜」と参考程度でOK!
酸素濃度測定の手順
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1電池電圧の確認
電源スイッチを入れて、電源をONにする。指針が「電話範囲」内にあることを確認する。
セリフ電圧範囲内なので電池電圧よし。
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2可燃性ガスゼロ点 調整
切替スイッチを「可燃性ガス」に合わせて、指針をゼロに合わせる。
セリフ可燃性ガスゼロ点よし。
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3酸素センサの点検
酸素センサの指針が23%以上動くことを確認する。
セリフ23%以上なので酸素センサよし。
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4酸素21%校正
酸素21%調整つまみを回して、指針を21%に合わせる
セリフ酸素21%校正よし。
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5ねじ結合部の点検採気管の結合部にゆるみがないことを確認するセリフ
結合よし。
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6採気管の点検
採気管に穴、キレツがないことを確認する。
セリフ穴、キレツなし。
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7吸引ポンプの点検
採気管の穴をふさぎ、音が変わることを確認する。
セリフ音が変わるので、吸引ポンプよし。漏れなし。
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821%再確認
指針が21%を指していることを再確認する。
セリフ21%再確認よし。
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9採気&濃度の読み取り
採気管を測定場所に入れ、指針が安定したら小数点以下1ケタまで酸素濃度を読みとる。
セリフ酸素濃度はX.X%です。18%未満は酸欠状態です。直ちに喚起します。
※18%以下はNG。18%「未満」ですよ!
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10後始末
採気管を引き上げて新鮮な空気にさらし、指針が21%に戻るのを待つ。
セリフ21%復帰よし。
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11終了
電源スイッチを切る
硫化水素濃度の測定
酸素と同様に先生の前で実演します。途中で1分待つシーンがあり、ストップウォッチを渡されます。
この硫化水素濃度測定は、先ほどの酸素濃度測定よりセリフが多く、動作も複雑です。
以下に動作とセリフを書いておきますので、当日までに確認してイメージをつかんでおきましょう。
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1-1検知管の点検
検知管取り付け口の締め付けを確認する。
セリフしめつけよし。
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1-2取り付け
未使用の検知管を検知管取り付け口に取り付ける
セリフ未使用の検知管を取り付けます。
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1-3ハンドルの固定
ハンドルを完全に押し込み、ガイドマークを合わせ、ハンドルを一気に引き固定する。
セリフ押し込みよし。
セリフガイドマーク合わせよし。
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1-4ハンドルが戻ることの確認
1分後にハンドルを90°回してロックを解除し、元の位置に戻ることを確認する。
セリフロックを解除します。
セリフハンドルが元の位置まで戻りました。もれなし。
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2-1ゴムホースの点検
ゴムホースの外観を点検し、穴やキレツがないことを確認する。
セリフゴムホース、穴、キレツなし。
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2-2ゴムホーを採取器に取り付ける
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2-3検知管の取り付け①
検知管の両端をへし折る。
セリフ穴よし。
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2-4検知管の取り付け②
検知管の向きに注意してゴムホースに取り付ける。
セリフ検知管方向よし。
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2-5サンプリング及び測定①
検知管を測定場所に入れる。
セリフ検知管を測定場所に入れます。
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2-6サンプリング及び測定
ハンドルを完全に押し込んでガイドマークを合わせハンドルを一気に引き固定する。
セリフ押し込みよし。
セリフガイドマーク合わせよし。
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2-7サンプリング及び測定③検知管を測定場所で所定の時間待つ。(1分)
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2-8サンプリング及び測定④
1分後ハンドルを90度に回転し、ハンドルが戻らないことを確認する。
セリフハンドルが動きません。サンプリング完了。
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2-9
検知管を取り出す
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2-10濃度の読み取り検知管の変色層の先端で濃度を読み取る。応援ヒヨコ
硫化水素の濃度はX.X%です。基準値の10ppmを超えています。直ちに喚起します。
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2-11
終了
ハンドルを完全に押し込み、ゴムホースを取り出し、最初の状態に戻す。
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心肺蘇生法の技能講習・実技試験
人が倒れているという想定で、以下のことを午前中と同じように、各動作のセリフを交えて手順書を見ないで行えるようにします。
ちなみに、心肺蘇生も6名1班で4班に分かれての教育でした。
不安な方は、以下の心肺蘇生のやり方とAEDの使い方の動画をご覧ください。これは心肺蘇生の講習で全員みたものです。
まとめ
これまで見てきたように、先生は手厚くサポートしてくれるので”フツウにしていれば”だれでも合格できます。大丈夫です。
また、ネットの記事によると、実技試験で緊張してセリフや動作を忘れてしまっても。補講としてもう一度チャンスをくれるようです。
しっかり勉強すれば合格できる国家資格なので、ぜひ酸欠作業主任者の資格を目指してみてはいかが?
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