今回は「危険物取扱者」の中でも「乙種第4類︰通所”乙四”」について紹介します。
危険物取扱者は、ガソリンなどの身近なモノから、普段目にすることのない「危険物」を取り扱うことがでにます。
そのために必要なのが「危険物取扱者試験」に合格して資格を手にいれること。
中でも「乙種第4類︰通所”乙四”」は複数ある危険物取扱者試験の中で1番人気の資格です。

乙四は危険物を取り扱う仕事で必要なんだね
そこで、今回は危険物取扱者試験とは何なのか、特に人気の乙4に着目して攻略法を紹介します。
危険物取扱者試験とは?
危険物取扱者試験は消防法で定められている「危険物」を取り扱う場合に必要な資格試験です。
この試験は「一般財団法人 消防試験研究センター」が毎年、全国各地で行っている国家資格試験です。
資格は、甲種・乙種・丙種に分けられ、乙種は第1類、第2類、第3類、第4類、第5類、第6類の6種類があります。
第4類(乙四)に合格すれば、ガソリンや灯油、重油など生活に身近な石油製品の取り扱いができます。

つまり、持ってるだけで社会から必要とされる資格ってこと!
また、身近な石油製品なので独学でも勉強しやすく、他の危険物取扱者資格と比べて取得しやすいです。
国家試験ですが、なんと合格率は40%越え!よって、独学でも十分合格可能です。
危険物 乙四の試験概要

乙四を受験するには、どうしたらいいの?
ここでは、受験の申し込み方法、かかる費用などについてまとめて紹介します。
受験資格・試験方法・手数料
乙種と丙種は誰でも受験することが可能です。
また、試験方法は選択肢5つのマークシート方式なので、運が良ければ適当にマークしても当たります。(おススメはしません)
受験費用は4,600円で非課税で、他の国家試験は1万円を超えるものが多いので、かなり安いと言えます。
試験申し込みは、書面申請と電子申請の2つがあります。この辺りは下記の公式HPをご確認ください。
【出典︰一般財団法人 消防試験研究センター】
試験日程・試験会場
具体的な試験日程は、試験会場に、よって異なりますが、年に複数回実施されています。
また、試験は住所や勤務地に関わらず、全国どこでも希望する地域で受けることができます。
試験科目と合格基準は?
試験は「法令」「物理・化学」「消火設備」の3科目です。(詳細は後ほど説明します)
例えば、2科目が100点であっても、1科目が59点(60点未満)であれば試験は不合格です。合格するには、試験科目ごとに60%以上の正答率が必要です。
受験のための前準備
試験当日に慌てないように、以下2点は準備しておきましょう。
- 受験票に顔写真(証明写真)を添付
- 鉛筆や消しゴムなどの筆記用具
なお、電卓や携帯電話の使用はNG
当日は手計算しないといけませんので、普段の勉強から手計算するクセを付けましょう。
受験から免状交付まで
試験結果は、良くても悪くても受験者に郵送されます。
また、こちらから確認することもできます。
危険物 乙四の出題範囲
乙四は次の3科目から出題されます。
- 危険物に関する法令
- 基礎的な物理学および基礎的な化学
- 危険物の性質並びにその火災予防および消化の方法
危険物に関する法令
法令に関する問題は、全部で15問です。
選択肢をしっかり読んで解答しましょう。
基礎的な物理学および基礎的な化学
基礎的な物理学および基礎的な化学は、全部で10問です。
毎年1問は難しい問題が出ますが、そこは気にしなくてOK!
それ以外はカンタンな問題ばかりなので、失点しないようにしましょう。
次の3つは必ず出題されているので、要チェックです。
危険物の性質並びにその火災予防および消火設備
この単元は、全部で10問です。
次の4つは毎年出ているので、チェックしておきましょう。
(特に、ガソリンは毎年出題されているので、要チェック!)
合格の心得
これまでは、第4類を中心に、危険物取扱者試験ついて紹介しました。

1発合格したい!!!楽な方法はないの?
合格するコツは6つあります。頭に入れて、乙四に挑みましょう。
全部で14問まで間違えてOK!
危険物取扱者になるには、全部で35問も問題があり、3科目とも60%以上、つまり21問以上正解しないといけません。
「難しそうだ…」と弱気になるのはNG。と言うのも、21問正解=14問も間違えてOKなんです!
何となく気持ちが軽くなりませんか?
分かる問題から解く
出題順に問題を解く必要はありません。自身のない問題や、時間のかかる問題は後回しにして、確実に点数を取れるところから解いていきましょう。
1問を3分以内で解く
試験時間は2時間です。
35問を2時間で解くわけですから、1問3分程度の時間をかけることができます。
焦って解答ミスをしないよえにしましょう。
問題文をよく読む
問題文をサッと読んで、すぐの解答したくなることは誰しもあるでしょう。
例えば、次の2つの例文を読んでください。
- 危険物保安監督者を定めなければならない製造所等は、次のうちどれか。
- 危険物保安監督者を選任しなくてもよい製造所等は、次のうちどれか。
上と下の問では、解答が全く逆になります。
問題を正しく読んで、何を答えればよいのか都度確認しましょう。
選択肢をよく読む
選択肢をよく読むことが1番大切です。
いい加減に選択肢を読んでしまうと、引っ掛けにハマることがあります。
例えば、次の例題はどうでしょう?
第2類の危険物は、可燃性の液体である。
思わず、「〇」を選択しませんでしたか?選択肢をよく読まないと、最後の”液体”を見落としがちです。この例題は”固体”が正しいので、「✕」です。
数字ものは、丸ごと暗記するしかない!
法令の指定数量や、物理・化学の体膨張率の式は覚えるしかありません。
語呂合わせを作って頭に叩き込みましょう。
まとめ
今回は、危険物取扱者試験について紹介しました。
中でも人気なのが乙種第4類(乙四)。
危険物を取り扱う作業に関わる方は、あらかじめ取得しておくと良いでしょう。
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